Viofo A119 シリーズ
Viofo A119シリーズには無印のA119、A119S、A119Proの3種類があります。
SoCは3機種とも同じNovatek NT96660。
イメージセンサーがそれぞれ違います。
・A119:OmniVision OV4689
・A119S:Sony IMX291
・A119Pro:Aptina AR0521
どれを選ぶか迷うところもあると思うので違いをかいつまんでみます。
※A119Sは所持していないので画質面についてはネット上の参考動画や自分が所持しているIMX291機を参考にしています。
その他の部分はネット上の情報です。間違ってるかもしれないのであしからず。
A119S所持の方で「ここは違うよ」というところがあったら突っ込んでください。
まずハード部分。
A119のみレンズ部が左右にも可動する。ただこの左右の可動ノッチは
右向き、左向き、真ん中の3か所のみで微調整は効きません。ちなみに私は自分で分解して微調整が効くようにしました。
次、システム面。
3機種とも基本的には同じです。
・一応、駐車監視モード有。
この動画見てもらえば駐車監視モードの挙動は分かるかと。
※A129は3芯式のケーブル使用で駐車監視モードの挙動が違います。詳細はDashCamTalkでも見てください。
・西日本LED信号については?
3機種とも対応してません。A119のみベータファームウェアのHDR設定なら
27~28fpsになるので対応になりますが、ベータファームウェアは不完全です。
日時等全ての設定がふいにリセットされることも有りお勧めできません。
※追記20191011
過去にテストした時は設定リセットされましたが、今テストで10日間ほどβファームウェアを使っていますがリセットされていません。
もしかしたら当時更新後のデフォルトセッティングをし忘れていたかもしれません。
・通電から録画開始までの時間は11~12秒程度。速くもなく遅すぎるといったこともなくといったところ。
カード未挿入やカードエラーにより録画開始されない時にビープ音で知らせてくれますが、カード相性やエラーによっては通知音がならない時もあります。
あと気になる部分としては起動音はあるのですが、終了音、シャットダウン音が無いです。
これはあったほうが何らかの理由でシャットダウンした場合に気付きやすいので追加して欲しい部分であります。
※追記(2019/06/30)
・ファイルフォーマットが「.MP4」 「.TS」の2種類から選択できる。
A119シリーズにおけるこの2種類の大きな違いは、
TSフォーマットなら、内蔵電池(リチウムイオンやキャパシタ(Viofoはキャパシタ))の寿命や充電不足、不具合等があったとしても
「ファイルが壊れずに再生できる」というところ。
このフォーマットを採用して内蔵電池を省いた思い切ったドラレコも出てきています。
日時保持用の電池のみ内蔵して、ファイルを閉じる為のバッテリー(リチウムイオン、キャパシタ)は内蔵していない。
一応デメリットとしてA119シリーズのTSフォーマットの場合、GPS情報が(保存されず?)拾えないらしくビューアーで地図連動などが出来なくなるそうです。
個人的にはGPSによる本体日時補正さえしてくれればGPS情報は要らないので気にはなりませんが、GPSデータが必要な方は注意が必要です。
※追記ここまで
システム面はこんなところでしょうか。
3機種の違いは画質面ですね。
・まず画角。(数値は水平記録画角)
A119:112~114度
A119S:100度前後
A119Pro:97~99度
リビジョンによりレンズの種類が違うことも有るので微妙に数値は変わる可能性もありますがだいたいこんな程度だと思います。
画角が広ければ周囲の状況を把握する面では有利。逆に細部の表現では不利。
画角が狭ければその逆と。
では周囲の状況ごとに画質の違いを。
・明るい晴天時。
ナローレンズ且つ高解像度のA119Proが一番精細感が高くナンバープレート等の小さい文字も読みやすい。
次に精細感が高いのはA119。その次にA119S。
解像度の違いから少し距離の離れたナンバーの読みやすさではA119とA119Proの高解像度組とA119Sとでは差がわかりやすいです。
周囲が明るいのでシャッタースピードも充分に速く動きのある場面でもブレ(モーションブラー)も発生しないので高解像度組が有利。
・雲天、朝方、夕方等の少し暗くなった状況。
動きのない部分ではやはり高解像度組が有利。
この状況で違いが出るのは動きのある場面。
明るく映すことを優先してるならモーションブラーが増える。
モーションブラーを減らそうとしてるのなら暗めに映る。
周囲の暗さに応じてシャッタースピードを変えているのでピクセルサイズの大きいセンサーのA119Sが比較的ブレの少ない傾向が多いでしょう。
・夜、街灯等があり比較的明るい道路
もう夜になるとシャッタースピードが遅くなり、すれ違いでナンバーを読むことは3機種ともほぼ不可能です。
自車と隣の車線の車との速度差が10km/h程度のごくごく低速時にしか読めません。
A119Sで1080p60fps設定でなら、まだこの状況ではオートローライトで30fps、SS1/30にまで落とすことは無いので
速度差20km/h程度なら大きな4文字程度なら読めることも有ります。
・夜、街灯無し、ヘッドライト無し
こういった場面ではA119Sが暗い部分を捉えやすいでしょう。A119Proもなかなか優秀です。
A119はさすがに上記2機種よりは少し劣ります。
夜間こういう状況で駐車監視するのであればA119Sが有利でしょう。
とこんなものですが、正直すんごい大きな差があるわけではありません。
より細かく見たら上記のような差があるよ。って程度です。
明るい状況では高解像度機に分があります。
夜はヘッドライト点けてるのであればA119(OV4689)でもA119Pro(AR0521)でもA119S(IMX291)でも細かい差異はあれど劇的な差があるわけではありません。
どれもイメージセンサーの性能をうまいこと引き出したチューニングがなされていると思います。
参考に比較動画を。
A119とA119Pro
A119とA119S (元動画はロシアの方です。※古いファームウェア)
ちなみに私は無印A119をメイン機として2年以上使用していますが今まで大きな不具合はありません。
使用環境や使用状況
駐車場は屋根なしの青空駐車。
いちいち外したり日除けをしたりもしていません。
駐車監視はしていません。